【イベントレポート】JSC
ワークショップレポートNo.3~営業のためのChatGPT活用法~
目次
2024年2月6日〜2月7日にJapan Sales Collection 2024(以下JSC)が開催されました!
営業のプロフェッショナル4名に登壇いただいた会場限定ワークショップを、特別にイベントレポートとしてお届けします!
この記事はその第3弾で、株式会社SHIFT AI CEOの木内翔大さんによる「営業のためのChatGPT活用法」についてです。
登壇者プロフィール

株式会社SHIFT AI
CEO 木内翔大
10歳でプログラミングを始め、大学時代はフリーランスエンジニアとして3年ほど活動。2013年に日本初のマンツーマン専門のプログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を創業。累計4.5万人にIT教育を行い、2021年に上場企業へ売却。2022年に株式会社SHIFT AIを設立し、「日本をAI先進国に」を掲げ、AIのビジネス活用を学べる国内最大級のコミュニティ「SHIFT AI」を運営。Xを中心にSNSで6.5万人のフォロワーに向けてAI情報を発信。
営業パーソンにAIは必要か?
2022年にOpen AIからChatGPT(汎用AIツール)がリリースされ、今や汎用AIだけでなく、デザイン・コーディングなどに特化した専門AIツールも登場しています。
しかし、国内で生成AIの利用経験がある人は、生成AIを認知している人のうち約10%と、米国の約30%と比べると低くなっています。
また米国Fortune500の約90%と比べると、大きな開きがあります。(資料1)
米国に追従して、日本国内でも利用率が上昇していくことが予想されます。
【資料1】

そのため営業パーソンに限らず、すべてのビジネスパーソンにとってAIスキルを身に着けておく必要があると言えそうです。
生成AIはリサーチ・議事録作成・商談分析などを幅広くこなせるため、ビジネスパーソン一人ひとりに優秀な秘書がつくようなものです。
また、生成AIの活用は売上にも寄与します。
人とAIが対決した新規開拓の生産性比較(資料2)によると、アポイント率はAIは人より劣りますが、コール数は多くなっています。結果として約240%も生産性は向上し、営業効率に直結していることがわかります。
【資料2】

参考:www.youtube.com/watch?v=_3tieMKxazs&t=1994s
営業×ChatGPTの使い方
営業活動の中で、ChatGPTを活用できるシーンは多くあります。
リサーチや商談準備・壁打ち・商談整理などさまざまありますが、さらに細かく分解し、ChatGPTと相性の良いところから活用していくのがおすすめです。(資料3)
【資料3】

ChatGPTを用いる際には、どのような情報に基づき、どのような形式で出力するかをしっかりと指定することが重要です。
また、複雑なものを精度よく出力させたい場合は、大まかな内容から初めて、段階を踏んでプロンプトを実行していくことが重要になります。
そこで今回は実際に、リサーチと商談準備のための、プロンプト(指示文)とその出力を4つにわけてご紹介します。
① リサーチ-1:商談相手をリサーチする
② リサーチ-2:①の内容からアイスブレイクネタを生成する
③ 商談準備-1:提案内容を整理する
④ 商談準備-2:③の内容から提案内容の詳細を生成する
①リサーチ‐1:商談相手をリサーチする
商談相手のリサーチには、次のプロンプトが有効です。(資料4)
今回は参照先の商談企業として株式会社セレブリックスの企業サイトを用いていますが、画像枠内のURLを変更することで簡単に使い回すことができます。
【資料4】

上記プロンプトを実行すると、以下のような出力結果が得られます。(資料5)
指定した出力形式の通り、表形式でまとめられています。
もし追加で出力したい項目がある場合、「役員情報についても調査し、表に追記してください」のように続けて依頼することで、情報を得ることができます。
【資料5】

②リサーチ-2:①の内容からアイスブレイクネタを生成する
※注意点
①で調べた内容を反映させる必要があるため、①のチャットから続けて実行してください!
①で調べた商談相手の情報と自社商材の情報をかけあわせて、商談のアイスブレイクネタをつくるためのプロンプトを紹介します。(資料6)
今回は、自社商材の例として、株式会社SHIFT AIの情報を用います。
①と同様に枠内を書き換えることで、簡単に処理内容のカスタマイズができます。
【資料6】

これを実行して得られた出力結果(資料7)では、両社の特徴に上手くマッチした、会話がより弾むような内容が提案されています。
【資料7】

③ 商談準備-1:提案内容を整理する
①で調べたリサーチ結果から商談準備をする際には、まずどのような内容を提案すればよいのか、大まかな流れの整理を行います。
プロンプトは今までと同様に、枠内を書き換え、各商材に合わせてカスタマイズできます。(資料8)
今回は営業先企業は株式会社セレブリックスとして株式会社SHIFT AIが提案する際の整理を行っています。(資料9)
【資料8】

【資料9】

④ 商談準備-2:③の内容から提案内容の詳細を生成する
提案内容が整理できたので、これをもとに実際に提案内容を生成していきます。
見出しの出力形式や、スライドとしてまとめたときのページ数なども指定することができます。(資料10)
【資料10】

出力結果は3段階あります。
今回は、大見出しのみのまとめ(資料11)・中見出しと小見出しを追加したまとめ(資料12)・提案内容の詳細(資料13)、というように粒度別の内容になっています。
【資料11】

【資料12】

【資料13】

出力が長くなるとChatGPTの出力が途中で止まることがあります。
そこまでの出力に問題がなければ、「続けてください」などと送信することで、最後まで出力を得ることができます。
このように生成されたテキストは『イルシル』などのスライド作成に特化した生成AIを用いることで、最終的な提案資料にすることができます。
ChatGPTプロンプトの探し方
ChatGPTの能力を引き出すためには、良いプロンプトを多くストックしておくことも重要です。
プロンプトを探す方法について、3つご紹介します。
①Web検索
「ChatGPT プロンプト」でGoogle検索するだけでも、多くのプロンプトが出てきます。必要に応じて、「3C分析」など検索キーワードを追加して絞り込むことができます。
②プロンプトポータルサイト
『教えてAI by GMO』や『生成AIプロンプト研究所』など、さまざまなプロンプトをまとめたポータルサイトもあります。
③GPTs検索
ChatGPTは、用途に応じてカスタマイズすることができます。カスタマイズ済みのChatGPTはGPTsとして公開されています。現在は海外製のものが多いですが、言語を問わず使用できますので、営業(Sales)用を選べば、活用することができます。
営業パーソンにとって準備は欠かせないことですが、その作業を効率化できるような具体的な使い方がとても勉強になりました!
木内さん、ありがとうございました!
次回は、営業×テクノロジーについてのレポートをお届けします。お楽しみに!